塾担任から聞いた試験本番の怖い話
千葉県の中学受験もすでに始まっており、いよいよ東京・神奈川の受験開始日まで、1週間を切りましたね。
受験生の親御さんに何か有意義な話ができるか考えたところ、去年、長女が受験する前に、塾の担任の先生との最後の保護者面談にて聞いた話を思い出しました。
試験本番を迎えるにあたっての注意事項として、「試験当日、知っている人と出会っても、会釈ぐらいで十分。会話はしないほうがいい」というものでした。
その先生は、毎年、受験生の親御さんにこのことを伝えているそうです。
理由は、過去に先生の受け持った生徒で、本人の力を発揮できずに第一志望に落ちてしまった子がいたからです。
その子(A君)は、第一志望校の試験の2科目目の算数で、手応えのある大問をなんとか解き切ったそうです。
そして、算数の試験が終わり、休憩時間にトイレに行くと、同じく試験を受けに来ていた塾の知り合いに会ったそうです。そこでその知り合いに言われたのが、「あの算数の大問、あの条件を見逃すと答え間違いだよね。解けた?」というような内容だったそうです。それを聞いたA君は、「そんな条件があった覚えはない。僕が見逃してしまったのだろうか。本当にそんな条件あった?」ということが気になってしまい、次の社会の時間も、その次の理科の時間もそのことが気になり、試験に集中できなかったそうです。
その結果、彼はその学校に合格しなかったそうです。
その算数の大問に、本当にその条件があったのか、なかったのかは分かりません。その大問を1つ落としていたとしても、社会と理科で彼の実力を出し切っていれば、十分に合格できる学校だったそうです。
教え子にそのような出来事があって、翌年からは毎年、「知っている人に会っても、なるべく会話はしない」「塾などの友達と近くの席になっても、開始前や休み時間に一緒に行動しない」などの注意を伝えているそうです。
大学受験をする高校生が持っているであろうメンタルなどは、小学生であれば持っていなくて当然です。
私もこの話を長女に伝えて、去年、試験を受けてもらいました。
長女も第一志望校のトイレで、同じ小学校の子に会ったそうですが、手を振ったくらいでほとんど会話はしなかったそうです。
変な落とし穴にはまらずに、皆さん全力を出し切ってもらいたいですね!