複数回入試について思うこと
2月5日で東京・神奈川の中学入試はほとんど終了されたかと思います。
今年、受験をされたかたは本当にお疲れさまでした。
塾で配られる合格体験記や、ここ数日で見かける Twitter の投稿などでは、2月4日まで1つも合格をとれてなかったが5日に合格! といった武勇伝をチラホラ見かけます。
受験した本人のメンタルの強さに驚きますが、中学受験の日程が5日〜6日まで続いていることによって、そのような終了間際の合格者がでてくるんだなぁと思います。
学校側の思惑によって、入試日程は1回(1日)だけではなく2回、3回と複数にわかれていたり、入試方式によってわかれていたりと色々あります。
私の個人的な感覚としては、3回以上の入試回を設定するのはちょっと多いのではないかと思っています。
他校との併願の兼ね合いや、1回目はめちゃめちゃ緊張して実力を出せなかった子のために、2回目がある意義はとても大きいと思います。
それが3回目になってくると、1回1回の合格者の枠は小さくなるし、その結果みた目の偏差値が上がるので伝統校びいきの人たちにディスられるし、学校側は3回目の試験問題を作成して当日も試験の対応が必要になるし、とデメリットが大きくなってくる気がします。
しかし、昨年のどこかで長女の学校の校長がおっしゃっていました。
「第3回の入試はしばらく続けたい。1回目がダメで、2回目がダメでも、3回目に合格して嬉しそうに入学してくる子どもがいる。他校がダメで、日程的に受けられる学校が少ない子にもチャンスを用意してあげたい。」というようなニュアンスでした。
学校のトップや入試担当の先生が、どのようなポリシーを持って仕組みを考えているのか?
学校の人気や進学実績(出口偏差値)を最優先に考えているようでは、ダメですよね。